【京都芸術大学通信】「身体と表現」を受講した感想|運動が苦手でも大丈夫?課題と授業内容を解説

ochimiri

本記事は京都芸術大学から依頼・監修を受けたものではなく、筆者個人の受講経験と見解に基づいて執筆しています。
また、授業内容・履修方法・課題・評価方法等は、筆者が受講した2026年度時点のものです。年度によって変更される可能性があるため、入学・履修を検討される際は、必ず大学公式サイトや最新のシラバスをご確認ください。

はじめに

自己紹介

Miri
Miri
社会人大学生
Profile
社会人として働きながら、憧れだった音楽を学ぶため通信制の音楽大学に入学しました。 音楽やボイストレーニングなど、日々の学びと日常の小さな気づきをノートに残すように綴っています。 同じように学び直しや音楽に興味がある方のヒントや、一日の癒しになれば嬉しいです。
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私は2026年度4月に京都芸術大学 通信教育部 音楽コースに入学しています。
入学前や、入学後に困っている方の力になれるように大学の授業や制度などをリアルな学生目線で記事にしています。

身体と表現

今回は、2026年度の夏期に「身体と表現」を受講しました。

授業名だけを見ると、「身体をたくさん動かすのかな?」「運動が苦手でも大丈夫かな?」と少し不安になるかもしれません。

私も受講前は身体を動かす授業というイメージが強かったのですが、実際に受けてみると少し印象が違いました。

この記事では、授業内容や課題、実際に受講して感じたことをまとめていきます。

「身体と表現」ってどんな授業?

身体を動かしながら、自分自身を観察する授業です

「身体と表現」は、バレエや能などの身体表現を実際に体験しながら、身体の動きと知覚・表現の関係について考えるOS科目です。

Q
OS科目とは…

「オンデマンドスクーリング科目」のことです。主に動画教材を視聴しながら学習を進め、章末テストやレポート試験、全体講評動画の視聴などを行う授業です。

授業では、日常的な身体の動きだけでなく、舞踊や能、ジェスチャーなど、さまざまな角度から身体について考えていきます。

もちろん実際に身体を動かします。

ただし、ダンスや運動の技術を身につけることが目的ではありません。

私が受講して感じたのは、

「身体をどう動かすか」を学ぶというより、「自分は身体をどう動かしているのか」に気づく授業

ということでした。

開講時期・単位数など

項目内容
科目名身体と表現
履修形態スクーリング科目(S)
単位数2単位
配当年次1年次~
開講期春期・夏期・秋期・冬期
開催地遠隔
受講料16,000円
テキストなし
履修時の注意点スクーリング申込が必要

私は2026年度の夏期に受講しました。

この科目はスクーリング科目なので、履修するには事前にスクーリング申込が必要です。

開講日程や提出期間は年度によって変更される可能性があります

実際の授業内容

導入動画の視聴+4つのPractice+中間講評+レポート課題

授業の流れ
  1. 導入動画を視聴する
  2. Practice1~4を実践する
  3. 初回課題を提出する
  4. 中間講評を受ける
  5. 最終課題を提出する
  6. 評価を確認する

導入動画を見ながら4つのPracticeに取り組みます

導入動画では、先生の説明を聞くだけでなく、実際に身体を動かしながら4つのPracticeに取り組みます。

自分の動きを動画に撮影して確認することも勧められていたので、私も実際に撮影しました。

自分では動いているつもりでも、動画で見ると想像していた動きと違うことがあり、そのズレも考察の材料になりました。

動き自体は、個人的にはそこまで難しいものではないと思います。

Practiceの実践だけであれば、私は1日で終えることができました。

ただし、身体を動かして終わりではなく、そこで感じたことや気づいたことを、その後のレポートにつなげていきます。

課題・レポートについて

※課題内容や提出方法、評価方法などは年度によって変更される可能性があります。受講前には最新のシラバスをご確認ください。

Practiceをもとにレポートを書きます

課題は、実際にPracticeを行い、そこで感じたことや気づいたことを文章にまとめます。

提出は初回と最終の2回です。

途中には中間講評があり、私はリアルタイムのZoomではなく、後日公開された録画を視聴しました。Practiceの実践そのものは、私は1日で終えることができました。

ただし、そこから内容を整理してレポートを書く時間は別に必要です。

難しかったのは「身体を動かすこと」より「論述すること」

私がこの授業で一番難しいと感じたのは、身体を動かす部分ではありませんでした。

難しかったのは、

自分の身体から得た気づきを、文章にして考察すること

です。

例えば、

「難しかった」

「面白かった」

だけでは、感想文で終わってしまいます。

そこから、

「なぜ難しいと感じたのか」

「自分の身体では何が起きていたのか」

「この経験から何が考えられるのか」

と、一歩踏み込んで考える必要があります。

私自身も、自分の身体から見つけたことについて、

「もしかすると、こうなのではないか?」

と考えながらレポートを書きました。

身体を動かす授業ではありますが、実際にはかなり「考えること」と「書くこと」が重要な授業だと感じました。

※上記は2026年度に私が履修した際の課題を、概要が分かる範囲で紹介したものです。課題内容や提出条件は変更される可能性があるため、実際に履修する際は最新のシラバスをご確認ください。

私の課題の取り組み方

私は、

実践 → メモ → 文献を読む → レポートを書く

という流れで進めました。

Practiceによっては、自分の動きを動画で撮影して確認しました。

実践している最中に気づいたことは、その場でメモするようにしていました。

身体の感覚は、時間が経つと意外と忘れてしまいます。

「ここが動かしにくかった」

「思っていた動きと実際の動きが違った」

といった小さな気づきを残しておくと、後からレポートを書くときにかなり役立ちます。

そのうえで、必要に応じて関連する文献を読み、自分の体験をどう考えればよいのか整理しました。

実践直後にメモしておくと、考察の材料がかなり増えます。

参考文献一覧

参考文献について
以下は、シラバスに参考文献として掲載されている書籍です。必ず購入しなければならない本ではありませんので、気になるものがあれば授業内容をより深く知るための参考にしてみてください。

  • 森龍郎『バレエ 基礎技法の解明〜身体の虚構化〜』文藝春秋企画出版部、2021年。
  • ジャック・アンダソン(湯河京子訳)『バレエとモダンダンスーその歴史』音楽之友社、1993年。
  • D・M・レヴィン他(尼ヶ崎彬編訳)『芸術としての身体』勁草書房、1988年。
  • 生田久美子・北村勝朗 編著『わざ言語:感覚の共有を通しての「学び」へ』慶應義塾大学出版会、2011年。
  • 湯浅泰雄『身体論 東洋的心身論と現代』講談社学術文庫、1990年。
  • 上村博『身体と芸術』昭和堂、1998年。

私の参考にした文献

私はレポートを書く際、授業で気になったテーマについて、いくつか関連論文を読みました。

特に調べたのは、次のような内容です。

  • コンテンポラリーダンスにおける表現や創作について
  • 歌唱指導などで使われる「わざ言語」について
  • 能の所作や身体表現について
  • 音楽表現と身体感覚の関係について

シラバスに掲載されている参考文献だけに絞るのではなく、自分が実践の中で疑問に思ったことや、もう少し深く考えたいと思った部分を中心に論文を探しました。

自分の体験だけでは「こう感じた」で終わってしまう部分も、関連する論文を読むことで、「なぜそう感じたのか」「どのように説明できるのか」を考えるヒントになりました。

課題の評価について

 私の評価結果

総合評価:S

90点

Q
評価について

「D – 不可(再提出)」「C – 可」「B – 良」「A – 優」「S – 秀」の5段階評価です。

先生からは、頭の中で考えたことと、実際に身体で感じたことの両方を書けていた点を評価していただきました。


自分でも、ただ「こう感じた」で終わらずに、「身体では何が起きていたのか」「そこから何を考えたのか」を意識して書いていたので、その部分を見てもらえたのは嬉しかったです。
この授業は、身体を動かすこと以上に、自分の感覚をどう言葉にするかが大切なんだと改めて感じました。

授業に取り組んでみて

一番面白かったのは、自分自身の身体を改めて観察する機会になったことです。

普段は、歩く、立つ、座るといった動作について、

「自分はどう身体を動かしているのだろう」

と考えることはほとんどありません。

この授業では、実際に身体を動かして、それを観察します。

そのため、自分自身を普段とは少し違う角度から見ることができました。

また、受講前は「身体を動かす授業」というイメージが強かったのですが、受講後はかなり印象が変わりました。

身体を動かすのはあくまできっかけで、そこから得た発見を考え、言葉にすることの方が重要でした。

運動が苦手でも大丈夫?

私は、運動が得意でなくても問題ないと思います。

私自身、先生の動きをうまく真似できないことがありました。

でも、この授業では、

「上手にできたか」

よりも、

「やってみて自分の身体について何を発見したか」

の方が大切です。

むしろ、うまく動かなかったこと自体が考察の材料になる場合もあります。

「身体と表現」という名前だけを見て、運動が苦手だから避けようと思っている人には、この点は知っておいてほしいです。

運動が苦手でも大丈夫です。むしろ、うまく動かなかったこと自体が考察の材料になることもあります。

こんな人におすすめ

個人的には、論述する力を鍛えたい人におすすめしたい授業です。

自分自身の身体という身近なものを題材に、

「なぜそう感じたのか」

「そこから何が考えられるのか」

と掘り下げていきます。

そのため、

  • 論述する力を身につけたい人
  • レポートを書く練習をしたい人
  • 自分自身について改めて考えてみたい人
  • 身体を動かすことが好きな人

には特に面白い授業だと思います。

指定テキストもなく、Practice自体は私は1日で終えられたので、スクーリング科目の中でも比較的取り組み始めやすい授業でした。

まとめ

「身体と表現」は、身体を上手に動かすための授業ではありません。

私が受講して感じたのは、

身体を動かす → 観察する → 考える → 言葉にする

という授業です。

運動が苦手でも、それほど心配する必要はないと思います。

一方で、レポートでは単なる感想ではなく、自分の体験から何を考えたのかを文章にする必要があります。

そのため、身体を動かすことが好きな人だけでなく、論述力や文章力を身につけたい人にもおすすめしたい授業です。

私は最終的に90点で単位を取得することができました。

「運動が苦手だから難しそう」と感じている人も、身体を上手に動かすこと自体が目的ではないと分かっていれば、かなり印象が変わると思います。

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