【京都芸術大学通信】ことばと表現はどんな授業?レポート・単位修得試験・評価をまとめました

本記事は大学からの依頼によるものではなく、筆者個人の体験・考えに基づいて執筆しています。
また、本記事の内容は2026年度現在のものです。入学をご検討中の方や制度に関する最新情報については、必ず大学公式ホームページをご確認ください。
はじめに
自己紹介
私は2026年度4月に京都芸術大学 通信教育部 音楽コースに入学しています。
入学前や、入学後に困っている方の力になれるように大学の授業や制度などをリアルな学生目線で記事にしています。
ことばと表現―大学で書く日本語の基礎
私は2026年度春期に、京都芸術大学通信教育部の「ことばと表現―大学で書く日本語の基礎」を履修しました。
この授業を選んだ理由は、大学側から、入学後の早い段階で取り組むことを勧められていたからです。
大学に入学して間もない頃は、
「大学のレポートは、普通の作文と何が違うのか」
「この書き方で本当に合っているのか」
「引用や参考資料はどのように書けばよいのか」
など、分からないことが多くありました。
「ことばと表現」は、文章の書き方や段落構成、文体、引用のルールなど、大学でレポートを書くための基本を学ぶ授業です。
この記事では、実際の授業内容や課題、単位修得試験、評価、受講した感想についてまとめていきます。
ことばと表現ってどんな授業?
大学でレポートを書くための基礎を学ぶ授業
「ことばと表現」は、大学で必要となる日本語表現の基礎を学ぶTR科目です。
- TR科目とは…
-
「テキストレポート科目」のことです。指定されたテキストを読んでレポート課題を提出し、レポート合格後に単位修得試験を受ける科目です。
この授業では、主に以下のような内容を学びます。
- 読み手を意識した文章の書き方
- 「です・ます」体と「だ・である」体の違い
- 段落の作り方
- メモや下書きから文章を組み立てる方法
- レポートの基本的なルール
- 引用や参考資料の示し方
- 自分の文章を読み直して修正する方法
いきなり難しい論文を書く授業ではなく、書きことばの基本から段階的に学べる内容です。
そのため、大学のレポートを書いた経験が少ない人や、文章を書くことに苦手意識がある人にも取り組みやすい授業だと思います。
私自身も、入学後のかなり早い段階で受講しました。
レポートの書き方に自信がない状態で取り組んだため、提出するまでは不安が大きかったのですが、実際に評価と添削を受けたことで、「大学のレポートはこのように書けばよいのか」という基準が少し分かるようになりました。
開講時期・単位数など
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開講期 | 通年 |
| 単位数 | 1単位 |
| 科目区分 | テキストレポート科目(TR) |
| 履修方法 | レポート課題合格後、単位修得試験を受験 |
| 教材 | 『ことばと表現―大学での日本語表現の基礎』 |
開講期は通年ですが、レポート課題と単位修得試験には、それぞれ提出・受験できる期間が決められています。
好きな日にいつでも提出できるわけではないため、履修前に提出期間と試験期間を確認しておいた方がよいです。
また、単位を修得するためには、レポートを提出するだけではなく、レポート合格後に単位修得試験を受ける必要があります。
実際の授業内容
テキスト学習+レポート+単位修得試験
この授業は、指定テキストを読みながら学習を進める形式です。
私はテキストをAmazonで購入しました。価格は1,500円近くしたため、どのような本が届くのだろうと思っていたのですが、届いた本が想像以上に薄く、思わず声が出ました。
ただし、内容が薄いという意味ではありません。
文章の書き方やレポートの基本が分かりやすく整理されており、普段あまり本を読まない人でも比較的読みやすいテキストだと思います。
読むだけであれば、それほど時間はかかりません。早い人であれば、1時間程度で一通り読み終えられる分量です。
授業全体の流れは、次のようになっています。
- 指定テキストを購入する
- テキストを読む
- レポート課題に取り組む
- airUからレポートを提出する
- 添削結果と評価を確認する
- 全体講評動画を見る
- 単位修得試験の準備をする
- 試験期間中に単位修得試験を受験する
レポート返却後には、教員による全体講評動画も公開されます。
TR科目の場合、全体講評動画の視聴は成績評価の必須条件ではありませんが、自分のレポートを振り返る材料になりますので見たほうが良いでしょう。
課題やレポートについて
課題内容
レポート課題は、二つの設問で構成されていました。
設問1では、次のどちらか一つを選び、600字程度の文章を書きます。
- 身近な人
- 自分がいま興味をもっていること
設問2では、自分が住んでいる地域の「自慢できること」をテーマに、1,000字程度の文章を書きます。
どちらも難しい研究論文を書く課題ではなく、自分の身近な人や関心のあること、地域について文章にする課題です。
ただし、内容が身近だからといって、自由に作文を書けばよいわけではありません。
段落を適切に分けること、「です・ます」体ではなく「だ・である」体を使うこと、参考にした資料がある場合は情報源を示すことなど、課題のルールを守る必要があります。
また、設問ごとにタイトルを付けることも求められていました。
自分の課題の取り組み方
設問1では「身近な人」を選びました。
設問2では、地元のイベントをテーマにしました。
ただし、私はそのイベントに実際に参加したことがなかったため、自分の体験談として紹介するのではなく、公開されている情報をもとに分析する形で書きました。
参考文献として書籍を使用するのではなく、Webページの情報を参照し、一部を引用しながらレポートを作成しました。
課題に取り組んだ期間は、およそ2日です。
文字数だけを見ると、それほど多い課題ではありません。しかし、当時は大学のレポートにほとんど慣れていなかったため、
「この文章で正しいのか」
「レポートとして成立しているのか」
「参考資料や引用の書き方は合っているのか」
と悩みながら進めました。
レポートの書き方をインターネットで調べたり、レポート作成に関する本を購入したりして、かなり慎重に書き上げました。
完成後も提出することが不安で、何度も文章を確認していました。
レポート・試験の評価について
レポートの評価と添削
レポートは、次の四つの観点から評価されました。
| 評価項目 | 評価 |
|---|---|
| 文章の表記の正確さと構成の明瞭性 | S |
| 授業の趣旨および課題内容の理解 | B |
| 授業で扱った事実の正確な把握 | A |
| 受講生自身の見解の明示 | S |
レポートの点数は91点でした。
講評では、課題内容を理解した上で取り組んでおり、文章の形式や内容、自分の見解が読みやすくまとめられていると評価されました。特に設問1では、自分自身の経験を交えながら対象となる人物について考察している点を評価してもらえました。
一方で、設問2については、データに基づく分析だけではなく、自分が感じたことや考えたことを、さらに掘り下げるとよいという指摘がありました。
文章表現については、より改まった書きことばに直した方がよい箇所が、具体的に示されていました。
また、設問2のタイトルを付け忘れており、減点対象になると指摘されました。
内容だけでなく、タイトルや文体など、課題の指示を正確に守ることも評価に関わります。
私の場合、文章そのものは高く評価してもらえましたが、提出前の確認が不十分だった部分もありました。
単位修得試験について
「ことばと表現」は、レポートに合格した後、単位修得試験を受ける必要があります。
シラバスには、試験前に学習しておくべきポイントが複数示されています。
例えば、印象に残った文章の特徴、テキストで参考になった内容、大学におけるレポートとは何か、他者の意見と自分の意見、インターネットによる情報収集の利点と弱点などです。
実際の試験問題そのものが事前に公開されるわけではありませんが、準備すべきテーマはある程度分かります。
私は単位修得試験に向けて、かなり予習をしました。
シラバスに示されているポイントを確認し、それぞれのテーマについて事前に調べたり、自分の考えを整理したりしました。
試験では限られた時間の中で文章を書くため、その場で一から内容を考えるよりも、事前に論点や具体例を用意しておく方が取り組みやすいと思います。
試験の得点は82点でした。
レポート91点と単位修得試験82点を合わせ、科目全体では87点でした。
授業に取り組んでみて
大学のレポートを書く基準が分かった
この授業を受講して最も良かったことは、「大学のレポートは、このような形で書けばよい」という基準が分かったことです。
受講前は、大学のレポートと普通の作文の違いも、あまり明確に理解できていませんでした。
自分の意見を書くだけでよいのか、客観的な情報が必要なのか、参考資料はどのように扱えばよいのかなど、分からないことが多くありました。
実際にテキストを読み、レポートを書き、教員から添削を受けたことで、自分の文章の良い点と改善すべき点を確認できました。
特に、文章の構成や自分の見解について高い評価をもらえたことは、その後のレポートに取り組む上での自信につながりました。
一方で、内容が良くても、タイトルを付け忘れたり、課題で指定された表現を守れていなかったりすると、減点につながります。
文章力だけでなく、課題の指示を正確に読み取り、提出前に確認することも、大学のレポートでは重要なのだと分かりました。
これから受ける人へ
受講前に知っておきたいこと
大学のレポートを書いた経験がない人は、最初はかなり不安になるかもしれません。
私も「本当にこの内容で提出してよいのか」と悩み、レポートの書き方について必要以上に調べていました。
しかし、この授業自体が大学で文章を書くための基礎を学ぶ科目です。
最初から完璧なレポートを書くことを求められているわけではありません。テキストと課題の指示を確認し、自分なりに文章を完成させて提出することが大切です。
また、提出前には、内容だけでなく次のような点も確認した方がよいです。
- タイトルを付けたか
- 指定された文体を使っているか
- 段落を分けているか
- 指定文字数から大きく外れていないか
- 引用や参考資料の出典を記載したか
- 設問の内容に正しく答えているか
私は設問2のタイトルを付け忘れてしまいました。
文章を何度も読み直していても、内容にばかり意識が向くと、形式上の条件を見落とすことがあります。
本文の推敲とは別に、シラバスの注意事項と照らし合わせる「提出前チェック」を行うことをおすすめします。
単位修得試験については、事前に示されている試験のポイントを確認し、それぞれのテーマについて自分の考えを整理しておくことが重要です。
こんな人におすすめ
「ことばと表現」は、大学のレポートを書くことに自信がない人におすすめの授業です。
特に、次のような人に向いていると思います。
- 大学のレポートをほとんど書いたことがない人
- 作文とレポートの違いが分からない人
- 引用や参考資料の示し方に不安がある人
- 文章の構成を基礎から学びたい人
- 他のTR科目を履修する前に準備したい人
テキストの分量は比較的少なく、課題のテーマも身近なものなので、入学後の早い段階でも取り組みやすい科目です。
ただし、レポート提出後に単位修得試験もあるため、レポートを一つ提出すれば終わる授業ではありません。
試験対策を含めて計画的に進める必要があります。
他のレポート科目に取り組む前に履修しておくと、段落構成や文体、引用などの基本を、その後の課題に生かしやすいと思います。
まとめ
「ことばと表現―大学で書く日本語の基礎」は、大学のレポートを書くために必要な文章表現や基本的なルールを学べる授業です。
テキストは想像していたよりもかなり薄く、比較的短時間で読み進められました。一方で、文章の書き方やレポート作成に必要な基本事項が、分かりやすくまとめられています。
レポート課題では、身近な人物や地域をテーマに文章を書きました。
大学入学後の早い時期に取り組んだため、提出するまではかなり不安でしたが、添削を受けたことで、自分の文章の長所と改善点を知ることができました。
また、評価を通じて、大学のレポートに対する自信も少し持てるようになりました。
ただし、内容だけでなく、タイトル、文体、段落、引用、参考資料など、課題の細かな指示を守ることも重要です。
大学のレポートに自信がない人や、これからTR科目に取り組む人にとって、最初の方に受講する価値のある授業だと思います。


