【京都芸術大学通信】音楽II-1 音楽と社会はどんな授業?課題・評価・感想をまとめました

本記事は京都芸術大学から依頼・監修を受けたものではなく、筆者個人の受講経験と見解に基づいて執筆しています。
また、授業内容・履修方法・課題・評価方法等は、筆者が受講した2026年度時点のものです。年度によって変更される可能性があるため、入学・履修を検討される際は、必ず大学公式サイトや最新のシラバスをご確認ください。
はじめに
自己紹介
私は2026年度4月に京都芸術大学 通信教育部 音楽コースに入学しています。
入学前や、入学後に困っている方の力になれるように大学の授業や制度などをリアルな学生目線で記事にしています。
音楽II-1 音楽と社会
京都芸術大学通信教育部の音楽コースにある「音楽II-1 音楽と社会」は、音楽と社会の関係について考えていく授業です。
音楽というと、作曲や演奏、歌唱など「作品そのもの」に目が向きがちですが、この授業では少し違った角度から音楽を見ていきます。
例えば、録音技術や音楽メディア、VOCALOID、コラボレーション、サウンドアートなど、音楽を取り巻く社会やテクノロジーについて幅広く学びます。
私自身、受講してみて「音楽そのものを勉強する」というより、今まで自分が音楽とどのように関わってきたのかを、社会との関係から改めて考えるような授業だと感じました。
この記事では、実際の授業内容やフィールドワーク課題、私が提出した作品、評価、受講した感想についてまとめていきます。
音楽II-1 音楽と社会ってどんな授業?
音楽を社会との関係から考える授業
「音楽II-1 音楽と社会」は、音楽コースのWebスクーリング科目(WS科目)です。
- WS科目とは…
-
「Webスクーリング科目」のことです。主に動画教材を視聴しながら学習を進め、章末テストやレポート試験、全体講評動画の視聴などを行う授業です。
授業では、音楽を一つの「作品」として見るだけではなく、文化やテクノロジー、人々の暮らしなどとの関係から考えていきます。
例えば、かつて音楽はその場で演奏され、その場で聴くものでした。しかし録音技術が登場したことで、時間や場所を問わず同じ演奏を聴けるようになりました。
さらに、携帯音楽プレーヤーやインターネット、スマートフォン、音楽ストリーミングサービスなどが普及したことで、音楽との接し方も変化しています。
普段は当たり前すぎて考えないような「音楽を聴く」という行為についても、「なぜ現在の形になったのだろう?」と考えるきっかけになりました。
授業全体を通して、音楽を見るための視点を増やしていくような内容だと感じました。
開講時期・単位数など
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 科目名 | 音楽II-1 音楽と社会 |
| 開講期 | 夏期・冬期 |
| 単位数 | 2単位 |
| 科目区分 | Webスクーリング科目(WS) |
| 配当年次 | 1年次~ |
| 履修の前提条件 | なし |
| 教材購入 | なし |
| 課題 | 作品課題 |
| 履修方法 | 課題提出→全体講評動画の視聴 |
私は2026年度夏期に履修しました。
実際の授業内容
15章の動画授業+章末テスト+作品課題
- 各章の動画教材を視聴する
- 必要に応じて授業コミュニティの「道標」を確認する
- 章末テストに合格する
- すべての動画を視聴する
- 作品を制作・レポート試験に取り組む
- airUから作品・レポートを提出する
- 指定期間内に全体講評動画を視聴する
- 成績を確認する
授業は全15章の動画教材で構成されています。
録音技術や音楽メディア、VOCALOID、コラボレーション、サウンドアートなど、さまざまなテーマから音楽と社会の関係について学びます。
例えば録音技術の回では、テクノロジーの発展によって、音楽の聴き方や楽しみ方がどのように変化してきたのかを考えます。
「こんなところにも音楽と社会のつながりがあるのか」と、音楽を見る視点が広がっていくような授業でした。
各章には章末テストもありますが、私はそれほど難しいとは感じませんでした。
授業コミュニティについて
WS科目には授業コミュニティが用意されています。
授業に関するお知らせや教員からの補足などが掲載されるため、受講中は定期的に確認しておいた方がよいです。
特に「道標」では授業についての補足が行われるため、動画だけを見て終わりにせず、こちらも確認しながら進めます。
課題・レポートについて
身の回りにある「音」を観察するフィールドワーク
2026年度の作品課題では、自分の日常生活に存在する「音」を実際に録音し、その音と社会との関係について考察するフィールドワークに取り組みました。
単純に「面白い音を探して録音する」という課題ではありません。
その音が、
- どのような場所に存在しているのか
- どのような人と関係しているのか
- その場所でどんな役割を持っているのか
- 人々の暮らしや文化とどのようにつながっているのか
などを観察し、社会的な視点から考えていきます。
録音した音源とあわせて、レポートを提出しました。
録音にはスマートフォンなどの身近な機器を使用することもできます。
※上記は2026年度に私が履修した際の課題を、概要が分かる範囲で紹介したものです。課題内容や提出条件は変更される可能性があるため、実際に履修する際は最新のシラバスをご確認ください。
私は「会社の朝」を録音しました
私は勤務先で聞こえる、朝の音を録音しました。
録音した場所の周辺には住宅や田んぼ、用水などがあり、朝になると鳥の鳴き声や水の流れる音が聞こえます。そして、決まった時間になるとラジオ体操が流れます。
私がこの音を選んだのは、社会と音楽のつながりを日常的に感じていたからです。
録音にはスマートフォンを使用し、3回ほど録り直しました。
改めて録音して聴いてみると、普段は特に意識していなかった鳥の声や水音、ラジオ体操などが重なって、一つの「社会の朝」の風景を作っているように感じました。
作品課題の評価について
総合評価:B
78点
- 評価について
-
「D – 不可(再提出)」「C – 可」「B – 良」「A – 優」「S – 秀」の5段階評価です。

課題を振り返ると、授業で学んだ内容をレポートにもう少し取り入れればよかったと思います。
「ラジオ体操が自分にとって時間を知らせる音になっている」という発見を書くことに集中しすぎて、授業内容とのつながりが少し弱くなってしまいました。
自分の発見だけでなく、「授業で学んだこととどう結びつくのか」まで考察できれば、より良いレポートになったと思います。
授業に取り組んでみて
いつもの音を改めて聴くのが面白かった
この課題で特に楽しかったのは、普段何気なく聞いている身近な音を録音し、改めて聴いたことです。
普段は意識していない鳥の声や水の音、ラジオ体操なども、録音して聴いてみると、それぞれが重なって一つの「社会の音」になっていることに気づきました。
いつもの音を意識して観察する体験は、とても新鮮でした。
音楽を見る視点が増えた
授業を通して、音楽そのものだけでなく、その背景にある社会や技術、人々の暮らしにも目を向けるようになりました。
「なぜこの音楽がここにあるのか」「どんな役割を持っているのか」と考えることで、今までとは違った角度から音楽を見るきっかけになった授業でした。音楽の作り方とかではないですが、十二分に学びになる内容だったと思います。
これから受ける人へ
課題は身近な音から考えて大丈夫
「社会と音の関係」と聞くと難しそうですが、録音する音を探すこと自体はそれほど難しくないと思います。
大切なのは珍しい音を探すことではなく、普段何気なく聞いている音が、人の暮らしや地域、社会とどう関わっているのかを考えることです。
全体講評では、履修時期が祭りのシーズンだったこともあり、祭りに関係する音を扱った作品も多かったそうです。
「なぜこの音がここにあるのだろう?」と考えてみると、身近なところからでも題材を見つけやすいと思います。
レポートでは授業とのつながりも意識する
私自身の反省から、これから取り組む人に伝えたいのは、発見したことを書くだけで終わらせず、授業で学んだ内容と結びつけて考えることです。
私は自分が面白いと思ったこと、書きたいと思ったことを中心にレポートを書きました。
もちろん自分自身の発見を書くことも大切ですが、「授業でどんなことを学んだのか」「その視点から今回の音をどう考えられるのか」というところまで意識すると、より課題の趣旨に沿った考察になると思います。
全体講評動画の視聴を忘れずに
この科目はWS科目のため、課題を提出して終わりではありません。
課題提出後の全体講評動画の視聴までが履修の流れです。
TR科目など、全体講評動画の視聴が成績評価の対象にならない科目もありますが、この科目では視聴が必要です。
全体講評には視聴できる期間が設定されているため、課題を提出して安心して忘れないよう注意してください。
※履修方法や成績評価の条件は変更される可能性があります。必ず履修年度のシラバスをご確認ください。
音楽コースの人は早めに取り組んでもよいと思う
「こんな人におすすめ」というより、音楽コースでは履修する必要がある科目です。
ただ、受講前に専門的な知識を身につけたり、特別な録音機材を用意したりしなければ始められない授業ではありませんでした。
動画を見ながら音楽と社会について考え、身近な音を実際に観察するという内容なので、個人的には早めに取り組んでも問題ないと思います。
特に、これまで「音楽=曲そのもの」という感覚が強かった人にとっては、音楽の周辺にある社会やテクノロジー、人の暮らしまで考えるきっかけになる授業だと思います。
まとめ
「音楽II-1 音楽と社会」は、音楽を作品としてだけではなく、社会やテクノロジー、人々の暮らしとの関係から考える授業でした。
作品課題では身近な音を実際に録音して観察することで、普段何気なく聞いている音にも、人の行動や暮らしとのつながりがあることに気づきました。改めて「音を聴く」という体験も新鮮で楽しかったです。
私は78点・B評価でしたが、授業で学んだ内容を課題にどう落とし込むかという反省点も見つかりました。
事前知識がなくても取り組みやすい内容なので、音楽コースの必修科目として早めに進めてもよい授業だと思います。


