京都芸術大学通信「音楽演習I-2作詞」を受けてみた感想|課題や流れを紹介

本記事は大学からの依頼によるものではなく、筆者個人の体験・考えに基づいて執筆しています。
また、本記事の内容は2026年度現在のものです。入学をご検討中の方や制度に関する最新情報については、必ず大学公式ホームページをご確認ください。
はじめに
自己紹介
私は2026年度4月に京都芸術大学 通信教育部 音楽コースに入学しています。
入学前や、入学後に困っている方の力になれるように大学の授業や制度などをリアルな学生目線で記事にしています。
音楽演習I-2作詞(ことばの発想力)
京都芸術大学の音楽コースにある「音楽演習I-2作詞(ことばの発想力)」の授業は、歌詞を書くための基礎を学ぶ授業です。
「作詞って感覚で書くものじゃないの?」 「歌詞なんて書いたことないけど大丈夫?」 と思う人でも、言葉選びや視点の使い方などを基礎から学べる内容になっていました。
実際に受けてみると、単に「歌詞を書く授業」というより、
- 言葉でどう感情を伝えるか
- 自分の世界観をどう表現するか
- 曲に合わせてどう言葉を乗せるか
を考えていく授業、という印象でした。
この記事では、授業内容や課題をまとめていきます。
「作詞」ってどんな授業?
自分の言葉で“歌詞”を作る授業
この授業は、歌詞を書くための基礎を学ぶTW科目です。
- TW科目とは…
-
「テキスト作品科目」のことです。テキストや動画で学んだ内容をもとに作品を制作し、airUから提出します。
内容としては、
- 時間軸の考え方
- 一人称・二人称など視点の使い分け
- 言葉選び
- 世界観の作り方
- 曲に合わせた構成
など、「歌詞として成立させるための考え方」を動画教材を見ながら学んでいきます。
動画を全部見終わったら、作品提出をして、その作品を教員に添削してもらい単位修得となります。
実際の楽曲や講師のオリジナル曲を例にしながら進められるため、作詞初心者でもイメージしやすく、楽しい授業だと思いました。
開講時期・単位数など
開講期は通年で、好きなタイミングで受講できます。作品提出の期限が設けられているので、シラバスで確認し自分の好きなタイミングで課題を提出しましょう。
単位数は2単位。1年次の最初から受講できる科目となっています。
履修条件は「作品提出」が必要です。
作品提出は、課題曲に対して自分で歌詞を書いて提出する形になっており、「自分の言葉で表現すること」が重視されている授業でした。
実際の課題内容
動画視聴+作品提出
流れはかなりシンプルで、
- 動画を見る
- 作品作成
- 添削結果確認
- 単位修得
という形でした。
作品について
先生の作成した楽曲のメロディラインに合わせて歌詞を作成します。
作品提出のポイント
とにかく、聞いて、書く。 結局これが一番大事だと思いました。
私の作品の作り方
まずはイメージを書き出す
まずは、楽曲を聞いた時のイメージをそのまま書き出しました。

・切ない・マイナー・悔しい・まくしたてる・早口etc
などいろいろ書きました。アイデアの書き出しは基本アナログで書いています。
似たような言葉が出てもおかまいなしに書いていきます。
テーマを決める
その後、そのアイデアの中から自分が書きたいテーマを作りました。
「誰かに強く裏切られた時」「遠距離恋愛の人と別れた時」
みたいな感じ。
作詞方法を試す
そして、そのテーマをイメージしながら作詞を行います。
私は最初、音数と構成を書き出してから作詞していました。しかし、課題曲は一般的なポップスのような「1番・2番構成」ではなく、メロディパターンも複雑だったためかなり苦戦しました。
最終的には、先にざっくり歌詞を書き、そのあとメロディに合わせて修正していく方法に変えました。
作品提出をして感じたこと
正解を書こうとする必要はない
最初は、
「どうしたら良い歌詞が書けるのか」
と思っていたんですが、それが負のスパイラルを巻き起こしてモチベーションを下げていました。
どの科目にも言えることですが、大学で学ぶのは「芸術の正解」ではなく、表現するための技術なのだと思います。
正解はないので、いったん自分のやりたいように、作詞してみたらよいと思います。

うまくいかなくてちょっと落ち込んだら、マキシマムザホルモンさんの楽曲の歌詞を見ると元気が出ると思います。(個人談)
英語入れると楽
ちょっとセコイ話です。
作詞をしていると、「日本語だと音数が多くてメロディに入らない…」という場面が結構あります。
日本語は「す・き・だ・よ」のように1文字ごとに音が増えるため、言葉を入れようとすると音数が多くなりやすいです。
一方、英語は少ない音数で意味を伝えやすいのが特徴。
例えば “love” や “stay” のように、短い音で言葉をハメ込みやすいため、テンポの速い曲やサビでは特に使いやすく感じます。
そのため、
- サビだけ英語にする
- フレーズだけ英語を混ぜる
という方法はかなり定番です。
「メロディに言葉がうまく乗らない…」と感じたら、部分的に英語を使ってみると意外とスムーズに作れるかもしれません。

私は1音だけ余った部分に英単語を入れたりしていました。
課題の添削結果
評価はBでした。
- 評価について
-
「D – 不可(再提出)」「C – 可」「B – 良」「A – 優」「S – 秀」の5段階評価です。
添削内容は”感情や物語の流れはしっかり伝わっていた一方で、情景描写や感情の変化にもう少し奥行きがあると、よりリアルで印象的な歌詞になる“という評価でした。
かなり的確な添削で、「その通りだな…」と納得しました。初めての作品添削でしたが、適切な指摘かつ丁寧な添削でありがたかったです。
受けてみた感想
楽しかった
自分の作詞のスタイルをなんとなくではあるが構築できたような感じがした。
また、ゲスト講師は非常に有名な方が多く楽しく動画を視聴できた。本当に学べているのか疑問に思えるほどゲラゲラと笑っていた。
全体を通して言えることは、「正解がない」ということだろう。様々な方が講師として出てきてくださり、面白いことに全員作詞というテーマでありながら言うことはバラバラである。ただ「伝わらなければ意味がない」という部分割とみんな共通して持っているような感じもあった。
ちなみに私は、歌詞を深く考察するというより、自分が感じたまま楽しむタイプです。勝手に自分ごとだと思ったり、作詞者に置き換えたりなど自分の好きなように感じている。
そんな中、「自分の意図通りに歌詞が伝わっていればうれしい」という講師の方がいた。なんだか、自分の作品に対する気持ちは作者へのリスペクトが欠けているのかな‥と思い作品に対する向き合い方がまた変わったような感じがする。音楽だけにかかわらず。
これから受ける人へ
とりあえず作品を出して、客観的評価をもらえるのがこの授業の醍醐味だと思うので、100点を目指すことよりも、とにかく作品を提出しましょう。多分そのほうが苦しまないでよいと思う。
実際私は途中でいろいろ考えるのをやめて、とりあえず自分なりの及第点で提出した。作った歌詞は完全に私の癖しかない歌詞だった。そしてその結果、普通の評価が来た。
これを悲しいととらえることもできるが、「私の癖を見抜いてもらった」ととらえることもできる。これだけでも大きな一歩だと思う。
この添削を次に生かせるかどうかのほうが重要だと思うので、作品を出す前に悩みすぎておかしくなってしまうのはやめたほうが良いと思う。

私は作品を出す前に悩みすぎておかしくなってしまったので気を付けよう。
おわりに
「音楽演習I-2作詞(ことばの発想力)」は、大変楽しい言葉の授業でした。
音楽コースの中でも最初期に受講できるので、一番最初に取り掛かってもよいと思います。私は実際一番最初に提出しました。
これから受講する人の参考になれば嬉しいです。


